【生理不順 】あなたの生理周期は普通?今すぐできることと病気について

【生理不順 】あなたの生理周期は普通?今すぐできることと病気について

生理痛の重さに個人差があるように、生理周期にも個人差があります。

ただ、生理周期があまりにも長い・短い場合は、身体がSOSサインを出しているのかもしれません。今回は、生理周期が長い場合・短い場合の原因と対処法、考えられる病気について深ぼりしていきます。

 

「生理不順」とは

 

生理不順は、女性の月経周期が通常の範囲外で不規則である状態を指します。通常、月経周期は28日前後であり、個人差はあるものの、23~38日の範囲内に収まります。しかし、生理不順が起こると、周期がこれらの範囲外に変動したり、不規則なパターンを示したりすることがあります。

 

生理周期の数え方についてはこちらの記事で詳しく説明しております。

 

生理不順に多くの種類があります。その中でも今回は3つを紹介します。

 

1.生理周期が長い【稀発月経】

生理周期が39日以上と、生理があまりこない現象を「稀発月経」と言います。この場合、排卵がスムーズにできていない場合が多いです。
原因は多岐に渡りますが、まずはホルモンバランスの乱れが挙げられます。ストレスや睡眠不足、長期間ピルの服用などが原因で生理不順となる場合が多いです。また、卵巣や脳下垂体の機能低下が原因となっている可能性もあります。その他にも様々な要因で生理不順となっていることが考えられるため、自己判断せず、病院の受診をおすすめします。

 

 

2.生理周期が短い【頻発月経】

生理周期が24日以下で、生理が頻繁にくる現象を「頻発月経」と言います。生理の頻度が高い上に、出血も長く続く場合が多いです。
ただし初潮を迎えたばかりの小学生や中学生、もうすぐ閉経を迎える方は、病気でなくても生理周期が短くなることがあります。その場合は一度様子を見てみてもいいかもしれません。
しかし、10代後半~40代前半の性成熟期に生理周期が短い場合は、生理不順や病気が原因の場合があり、注意が必要です。

 

 

3.無排卵月経

無排卵月経とは、通常の月経周期において卵巣からの卵の放出(排卵)が起こらないため、子宮内膜が不規則に成長してしまい、その結果として生じる出血のことです。これは、生理周期が不安定であり、正確な排卵がないために、子宮内膜が準備された周期のタイミングで出血が生じる現象です。不妊の原因となり、早めの婦人科の受診が大切です。

 

 

考えられる病気

■稀発月経の場合


「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」
「多嚢胞性卵巣症候群」の場合、卵巣に小さな嚢胞(卵胞)が形成されます。症状としては、体毛の増加や体重の増加などが並行して現れることがあります。
 
「高プロラクチン血症」
「高プロラクチン血症」は、プロラクチンと呼ばれるホルモンの血中濃度が通常よりも高い状態を指します。通常、プロラクチンの分泌は妊娠中や授乳中に増加しますが、妊娠していない女性や男性では基準値内で維持されることが一般的です。

 

■頻発月経の場合


「卵胞期短縮症」
「卵胞期短縮症」は、月経周期において、卵胞期が通常よりも短い状態を指します。そのため、生理周期が短くなりがちなのです。この状態が続くと、月経周期が不規則になり、不妊の原因になる可能性があります。
 
「黄体機能不全」
「黄体機能不全」とは、黄体が十分に機能せず、適切なプロゲステロンの分泌が維持されない状態を指します。プロゲステロンは妊娠が進行するために重要であり、卵巣の黄体が正常に機能しないと、生理不順だけではなく妊娠を維持するのが難しくなります。
 
これらは一例で、ほかにも生理不順には多くの病気の可能性があります。

 

 

生理周期を安定させるため自分でできること

日常生活で取り入れられる、生理周期を正常に戻し生理不順を解消するセルフケアを4つご紹介します。

 

1.健康的な食事

過度なダイエットなどにより、栄養不足になると生理周期が乱れがちになってしまい生理不順を引き起こします。バランスの良い食生活を心がけましょう。
特に鉄分やビタミン、ミネラルが含まれる食品を摂取することが重要です。さらに、食物繊維を十分に摂ることで、腸内環境を整え、ホルモンバランスの乱れを改善してくれます。
 


2.質のいい睡眠

ホルモンバランスの乱れを改善する上で、睡眠は非常に大きな役割を担っています。質のいい睡眠をとることで、ホルモンの正常な分泌や身体のリカバリーが促進され、生理周期が安定し生理不順が解消されやすくなります。

ただし、十分な時間の睡眠時間を確保していたとしても、睡眠が浅かったり、昼夜逆転の生活をしていたりすると、ホルモンの分泌に悪影響が生じてしまい、生理不順となりやすくなるため注意が必要です。

 

3.身体を温める

生理不順を解消する上で、冷えは大敵です。温かい飲み物をのむ、ストレッチをするなどして身体を温めるようにしましょう。

 
4.ストレスを解消する

生理不順を解消する手段として、ストレスを減少させることが大切です。
アロマをたく、深呼吸を意識的にする、十分な休息をとるなど、ストレスをため込まないようにしましょう。
また、ウォーキング、ヨガ、水泳などの軽い運動をするのもおすすめです。こうした運動をする場合は、無理なく気持ちいいと思える範囲で行いましょう。

 

まとめ

 

生理不順は、周期が短い・長い・不規則な場合、いずれにおいても、大きな病気が潜んでいる可能性があります。セルフケアを取り入れつつ、異常を感じたらはやめに病院へ相談しましょう。

 

参考URL:
https://www.sofy.jp/ja/advice/period-changes/14.html
ユニ・チャーム「頻発月経の治療法はある?」2024110
https://www.sofy.jp/ja/advice/period-changes/15.html
ユニ・チャーム「生理周期が長い!隠れている病気とカラダへの影響」2024110
https://koyama-lc.com/menstrual-irregularities.html
こやまレディースクリニック「生理不順(月経不順)について」2024110

 

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