生理中に災害に遭ったらどうする? ~災害時に備えておきたいアイテムを紹介~

生理中に災害に遭ったらどうする? ~災害時に備えておきたいアイテムを紹介~

生理中に災害に遭うことを考えたことは、ありますか?
「災害大国ニッポン」と言われるように、日本は世界的に見ても自然災害が多い国です。ただでさえ気分も体調も本調子ではない生理中に、災害が起きたら正直気がめいってしまいそうです。
 
少しでも不安を解消するためには 、生理中に災害に遭遇することを想定した事前の準備が肝心です。
国や自治体からの生理用品などの支援物資はすぐに届くわけではないので、数日は支援物資に頼ることはできません。
 
そこで、今回は生理中に被災してしまった場合や避難所で生理になってしまった場合に備えた生理アイテムについてご紹介します。

 

 

 

災害時の生理ケアの問題

災害時の生理ケアに関する問題には以下のようなものがあります。


・支援物資の配られる数に限りがあり、生理用品が足りなくなる。
・トイレが使用できない。使えたとしても混雑する場合には、自分のタイミングで生理用品を交換することができない。
・洋服や下着が不足している場合、経血で汚してしまっても替えがない。
・水が止まったら洗濯ができず、汚れた下着を洗えない。

 

1.避難所の実態

避難所に生理用品は届くのか、不安に思う方も多いと思います。避難所の状況にもよりますが、多くの場合は届きます 。道路状況で変動はありますが 、最短で23日で届くとされています。近所の店舗が無料で提供する場合や個人が運搬する場合は、それよりも早く物資が手に入ります。

 

2.被災経験者の声 

被災経験者からの実際の声をまとめてみました。
・「下着が洗えず、ニオイなども気になった。パンティーライナーの物質支援がありがたかった」
・「被災直後に生理になってしまったが、ナプキンの希望を言い出しにくかった」

・「お風呂に入れなくて辛かった。体にも使えるウエットシートが役立った」

<参考リンク>

https://crea.bunshun.jp/articles/-/32522?page=2&utm_source=crea&utm_medium=direct&utm_campaign=nextpage_link

 

 

備えておきたい生理ケアアイテム

可能な限りさまざまな場面を想定し、複数の選択肢を備えておくことが非常に大切です。災害時のどんな場面でも困らないように準備ができているか、確認しておきましょう。

 

1.月経カップ

月経カップは、災害時の必需品として注目されています。月経カップは、医療用シリコーン製アイテムで耐久性があり、洗って繰り返し使用が可能です。

コンパクトでかさばらず、12時間連続使用が可能なため、防災用に最適です。さらに、使い捨ての生理用品とは異なり、ゴミが発生せず臭いも気になりません。
自宅待機や長期の避難所生活においても頼りになる存在です。
ただし、使い方に慣れるまでには個人差があるため、災害が発生する前に早めに使い始め、慣れておくことが重要です。いざという時、サッと使えるように備えておくと、不安を軽減できるでしょう。

 

2.ナプキン・タンポン・おりものシート

災害時の備えとして、防災バッグには普段のストックに加え、1周期分の紙ナプキンを入れておくと良いでしょう。特にオーガニック素材は肌がかぶれにくく、災害時の「生理×不便」を和らげる一助となりそうです。水不足やトイレ不通、体調不良などの状況では、使いやすいナプキンやタンポンが安心です。災害レベルによっては、避難所でのテント生活も考慮すべきで、常備しておける生理用品が必要になりそうです。経血量が減る後半やおりものの時期にはおりものシートもおすすめなので、事前に準備しておきましょう。

 

 3.機能性インナーショーツ

 

▶アイテム詳細はこちらから

機能性インナーショーツであるAngelite(アンジェライト)を紹介します。アンジェライトとは、ムレとモレを防ぐことのできる機能性素材を使用したインナーショーツです。ナプキンをつけたショーツの上から履くことで経血のモレを防ぎます。

長引く避難所生活を強いられても、共同生活の場で寝具などを汚す可能性を減らせることは、洗濯の出来ない状況での負荷を減らし、心理的ストレスも軽減することが可能です。

 

4.デリケートゾーン用シート

災害時、入浴できない日が続くこともあるかもしれません。デリケートゾーンの臭いも気になりますよね。そこで、繊維が細かく低刺激性のデリケートゾーン専用のシートを用意しましょう。

 

5.大きめの黒のポリ袋

災害時の生理ケアは、ゴミ処理も悩ましい課題です。生理用品のゴミは、黒や濃い色の厚めの袋に入れ、においが漏れにくいよう心掛けましょう。これは生理用品のゴミだけでなく、簡易トイレや雨具、敷物としても活用でき、避難所や車中での便利アイテムとしても活用することができます。最近では生理のにおいを軽減する消臭効果のあるビニール袋も市販されています。これを使えば、より安心してゴミ処理ができ、災害時の生理管理においてもストレスを軽減できるでしょう。

 

 

 

防災グッズや備蓄の見直しを

今回は、生理と災害という事で生理用品に関して多く紹介しましたが、他の防災グッズに関しても事前の備えが重要です。

 

生理用品はマストアイテム

災害時だろうと緊急事態だろうと生理は容赦なくやってきます。月経カップなど、繰り返し使えるアイテムを使い慣れておくことも備えのひとつです。また防災バッグの容量にゆとりがある場合、生理用品を多めに用意しておけば安心です。さらに、困っている人にも譲ってあげることができます。

 

 

まとめ

今回は、生理中に被災する場合や、避難所で生理になってしまった場合の生理ケアの問題と、避難生活が長期化した場合の備えや対策について紹介しました。ここでの「備え」というのは物を揃えて準備しておくだけではなく、事前に生理ケアの選択肢を増やしておくということも含まれます。月経カップや吸水ショーツ、ピルなどは、日本ではまだ新しい生理ケアアイテムですが、いざというとき、自分の身を守る選択肢のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。