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自分らしさを忘れずに、挑戦する心を絶やさない【こころとからだと、人生と vol.6】

自分らしさを忘れずに、挑戦する心を絶やさない【こころとからだと、人生と vol.6】

私たちのこころとからだを繋ぎ穏やかにしてくれるもの、それは一体なんでしょうか?美味しい食事、健やかな生活、大切な人とのひととき……。そのバランスの取り方は、十人十色。さまざまな女性たちが思う「こころとからだの向き合い方」を、彼女たちの人生やキャリアを通してシェアしていきます。  第六回は、1型糖尿病を患いながらも世界一周やキリマンジャロ登頂を達成するなど、チャレンジを続けることで人々に勇気を与えているモデルの星南さんと、モデルとして長いキャリアを持ちながら環境問題への取り組みなど、自分らしく発信を続けるAKEMIさんのストーリー。  星南さんのInstagramはこちら   AKEMIさんのInstagramはこちら   -   まずお二人の経歴・活動内容などを教えてください。    星南:私はモデルやチャレンジャー、活動家、そして一般社団法人「凸凹もへじ」の代表理事という様々な肩書きがあります。主な活動としては1型糖尿病に関する啓蒙などを行っています。18歳のときに1型糖尿病という自己免疫疾患を発症しました。糖尿病には大きく分けて2つ種類があり、糖尿病の約9割が生活習慣や遺伝などが原因で発症する2型糖尿病で残りの1割が1型糖尿病です。1型糖尿病は自己免疫によって引き起こる原因不明の病気なので、誰が発症してもおかしくありません。しかし、日本では日本人が持つ糖尿病に対する間違った理解のせいで、「言葉のナイフ」のような偏見や誤解にたくさん触れてきました。そうした経験から、1型糖尿病に対する理解を広めたいという思いで、大学卒業後から様々な形で啓発活動を続けています。  AKEMI:私は7歳のときに日本に移住して、中学校から日本の学校に通いました。そこから自然とモデルの仕事を始めたんですが、大人になるにつれて「なんでこの仕事をやってるんだろう?」と思うようになって。そんなときに、ブラジルのアマゾンで大規模な火災が起こったんです。それがきっかけで環境問題やプラスチックごみに興味を持ち始めて、いろいろ勉強するうちに環境問題は人権や健康など様々なことに繋がっているのだということだとわかってきました。最近はあまり行えてないのですが、環境問題について話す場を設けたり、友人と一緒にごみ拾いをしたりできることを行っています。    -   今お話を聞いていると、明るい太陽のような星南さん、ふわふわとした風のようなAKEMIさん、お二人ともタイプが全く異なっているのですが、出会って意気投合したきっかけはなんでしょうか?    星南:AKEMIちゃんの存在は前から知っていたんです。共通の知人もいてSNSなどで見かけることも多くて。でも実際にちゃんと会ったのは、とあるイベントでした。  AKEMI:そうそう。そのとき私は、ブラジルにルーツを持つ方々を撮影する企画にモデルとして参加していて、星南ちゃんが展示に来てくれたんです。最初はほんの少し言葉を交わすくらいだったんですけど、明るい笑顔がすごく印象に残っていて。私というよりお母さんたちと話してたよね(笑)。  星南:そうそう(笑)。そのあとアウトドア関連のお仕事で一緒になる機会があって、そこから一気に距離が縮まったよね。一緒に山登りをしたり、自然の中で語り合ったりする時間がすごく特別だった。彼女の動物に対する愛の深さ、そして地球への愛溢れるアクションにいつも胸を打たれています。互いに刺激し合える関係性がとても愛おしい気持ちになりますし、気づいたらとても大切な友人の1人になっていました。  AKEMI:本当に自然と仲良くなっていったよね。私はあまり自分から話しかけに行くタイプじゃないから、グイグイきてくれてよかった(笑)。考え方も近いし、価値観もすごく似ていて、一緒にいると安心できる存在。SNSの投稿とかも「わかる!同意!」って感じでいつも見ています。    -   星南さんはご自身の病のことをSNSなどで発信しながら積極的に活動を行っていますが、発信をする上で心がけていることはありますか?    星南:やっぱり「誰も傷つかない社会になってほしい」という思いが根底にあります。そのために、言葉選びにはとても気をつけています。私は1型糖尿病を自分の“個性”と表現しています。マイノリティとされている人たちが社会で感じている生きづらさは、どこか通じるものがあると思っていて。だからこそ、それぞれの“個性”に対するリスペクトに溢れるような発信を心がけています。  AKEMI:私は星南ちゃんの言葉選びや発信の仕方に本当に元気をもらっています。冷たいコメントに対しても、柔らかく、ユーモアを交えて返していて。「この人、強いなあ」って。きっと自分がそうした辛い思いを経験したことがあるからこそ、人を傷つけることをしないっていうのが、言葉の端々に現れているんだと思います。  星南:え〜、涙が出そう……! ありがとう。私、ピンチはチャンスだといつも思っていて。私の場合はインスリンがなければ生きられないので、世界一周したときも「この国ではインスリンが手に入るのか」とか、「この環境では治療が受けられるのか」といったことが死活問題なんです。ケニアに行ったときには、治療が受けられない子どもたちもたくさんいました。だからこそ、自分は環境によって命をつなげてもらっているという実感が強くて。「せっかく命がつながっているんだから、何度でもやり直せるし、何度でも挑戦していい」と本気で思っています。    -  それでは次に、いろいろな活動をされているお二人が生理とどう向き合ってきたのかについて、お伺いさせてください。特に思春期やお仕事の中で経験されたことなど、印象に残っているエピソードがあれば。 ...

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一緒にいれば自然体。シスターフッドを体現する二人【こころとからだと、人生と vol.5】

一緒にいれば自然体。シスターフッドを体現する二人【こころとからだと、人生と vol.5】

私たちのこころとからだを繋ぎ穏やかにしてくれるもの、それは一体なんでしょうか? 美味しい食事、健やかな生活、大切な人とのひととき……。そのバランスの取り方は、十人十色。さまざまな女性たちが思う「こころとからだの向き合い方」を、彼女たちの人生やキャリアを通してシェアしていきます。 第五回は、モデル、ヨガティーチャーなど様々な顔を持つ池田莉子さんと、アーティスト、養鶏家という異色の肩書を持つAKOさんが登場。まるで姉妹のように特別な絆で結ばれた二人が語る、人生を自分らしく切り開いていくストーリー。 池田 莉子さんのInstagramはこちら   AKOさんのInstagramはこちら    -   まずお二人の経歴・活動内容などを教えてください。莉子さんはヨガインストラクター歴、モデル歴ともに長いですが、どのようなきっかけで始められたのでしょうか?   莉子:そもそものきっかけは新体操。5歳から始めて将来はオリンピック選手を目指し、新体操一筋の人生を歩んできました。毎日新体操漬けの日々を送っていたんですが、高校時代に膝の疲労骨折をして競技を断念することになったんです。新体操は人生のすべてだったので15歳の時に「私の人生、これで終わりなんじゃないか」って思うくらい、何も残っていなかったんですよね。でも、そのリハビリの中でヨガに出会ったことが人生の転機になりました。 ヨガを通じて、自分と向き合う時間の大切さを知り、これはきっと自分が伝えていくべきものだと感じて、19歳でヨガインストラクターの資格を取得しました。当時は今みたいにヨガがメジャーな時代ではなく、ママ友の集まりにヨガ好きなお母さんがいる、みたいなイメージが強かったんです。 でも、ヨガってアスリートにこそ必要な要素が詰まっているんですよね。身体を使うだけじゃなくて、呼吸を整えたり、心と向き合ったり、自分を労わる時間を持つこととか。そういうことを現役時代に知っていたらケガも防げただろうし、より良いパフォーマンスができていたんじゃないかって、すごく後悔したんです。だからこそ、自分と同じような若いアスリートに伝えていきたいという思いが強くなって、今は若いアスリートや初心者の方に向けて「誰も置いていかないヨガ」をモットーに、ヨガの指導を行っています。 モデルを始めたのは高校生の頃。グリコの看板がある場所、関西でいうと原宿みたいなにぎやかな場所で、読者モデルにならないかってスカウトされたのがきっかけです。最初に入った事務所は小さなところでしたが、東京に上京するなど様々な経験を重ねて今に至ります。モデル業ももう17年くらい。こうして振り返ってみると、意外と長いんですよね(笑)。   AKO:私は18歳のときに役者を目指して佐賀から上京しました。しばらくは東京と地元を行き来しつつ、やりたいことを模索しながら生活していましたが、27歳のときに突然「脳動静脈奇形」という10万人に1人の病気が原因で倒れました。 15時間に及ぶ手術と長いリハビリを経て、右半身麻痺を克服。今は運転もできるくらいまで回復していますが、「高次脳機能障害」は残っています。以前のようにはいかない場面も多々ありますが、自分の心の持ちようや、トラブルへの向き合い方は大きく変わったと思います。 その後、地元でも東京でもなく、私が生活の拠点として選んだのは、石川県の山奥にある滝ヶ原町。とてもスタイリッシュなコミュニティがあって、ここなら自然と共存できると思いました。私はそこで養鶏や和紙の勉強を始めました。にわとりの餌は地域の食糧残渣を活用し、和紙は原材料を自ら山で採取するなど、循環の中に生きることが心地よくなったように思います。五感で素材を感じ、自然からインスピレーションを受けて作品を作るというスタイルが、今の私の制作活動の中心になっています。スタイルは現代アート寄りなんですけど、そこに伝統的な要素をミックスするのが面白いなと最近感じています。   -  AKOさんと莉子さんはとても仲が良いと聞きました。お二人はどのように知り合ったのでしょうか?   莉子:出会いは、東京でのシェアハウス。仕事のために24歳で東京に出てきたとき入居した、女性限定のシェアハウスで、三階建ての家に10人くらいで暮らしていました。2段ベッドが並んでいて、なかなかぎゅうぎゅうだったよね(笑)。  AKO:そうそう(笑)。でも、きれいな家だったよね。キッチンも最新の設備があって、料理もしやすかったしすごく居心地が良かった。私が先に入居していて後から莉子ちゃんが入ってきたんだけど、可愛い子が来たな〜!って思って話すのに緊張した(笑)。 莉子:AKOちゃんはすんごい目力で警戒していて、猫みたいだった(笑)。最初はちょっと人見知りっぽいな〜って思ったけど、話してみたらすごく明るいし、面白い子だなって思った。一緒に住んでいたのは1年くらいだったけど、濃い時間だったよね。 AKO:あの時間があったからこそ、今の暮らしや表現活動がある。私も、あのシェアハウスで莉子ちゃんに出会ってなかったら、今の自分はいないかもしれないなって思う。 莉子:ほんとそう。そこからもう10年以上経つけど、あのときのシェアハウスの仲間とは今でも繋がっているし、友達以上、家族未満みたいな存在。自然体でいられる関係っていいよね。   -...

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次世代を生きる女性たちへ伝えたいこと。チャレンジする気持ちは、いつまでも止まらない【こころとからだと、人生と vol.4】

次世代を生きる女性たちへ伝えたいこと。チャレンジする気持ちは、いつまでも止まらない【こころとからだと、人生と vol.4】

私たちのこころとからだを繋ぎ穏やかにしてくれるもの、それは一体なんでしょうか? 美味しい食事、健やかな生活、大切な人とのひととき……。そのバランスの取り方は、十人十色。さまざまな女性たちが思う「こころとからだの向き合い方」を、彼女たちの人生やキャリアを通してシェアしていきます。 第四回は、アンジェライト創業者で長年ファッション業界の第一線で活躍する、デザイナー小森谷則子さんのストーリー。   -  アンジェライトは2008年に発売されました。まだまだ生理に関するプロダクトが少なかった時代ですが、防水性と透湿性を兼ね備えたサニタリースパッツという斬新なアイテムを思いついたきっかけはなんだったのでしょうか?   開発のきっかけは、とても疲れていた仕事帰りの電車内での出来事でした。目の前に座っていた女性が降りたので、すぐにその席に座ったんです。帰宅すると娘が「お母さん、ズボンに赤いのがついてるよ」と言うので見てみると、ベージュのチノパンに赤いシミがしっかりとついていました。その時自分は生理ではなかったので「あのとき、前に座っていた人が生理中だったのかもしれない」とすぐに気がつきました。本人も気づいていなかったのかもしれないし、気づいていてもどうしようもなかったのかもしれない。どちらにせよ、とても切ない気持ちになりました。私自身、当時は子宮筋腫があり経血の量が多く、とても他人事には思えなかったんです。 あの経験が自分の中での意識の転換点だったように思います。こうした悩みを抱えるのは私だけではないはずだと、心から思いました。生理に関する悩みは、体質や環境によって本当に人それぞれ。私のように量が多かったり、移動が多い仕事をしていたりする人にとっては、深刻な問題です。だからこそ、「私自身が使いたいと思えるものを作ろう」と強く思い、アンジェライトの開発へと繋がりました。   -   そうした原体験から生まれた生理への問題意識ですが、実際に製品化にはどのように至ったのでしょうか?   大手通販会社でデザイナーとして働いていた時があったのですが、そこで「何か新しいことをやりましょう」という話があり、私はディレクションとして関わることになりました。 そんなとき、たまたま社内の女性社員や取引先の女性たちと話をしているうちに、「生理に関する商品をつくれないだろうか」という声が自然と集まったんです。日常の会話や雑談の中から、女性たちが日々感じている不便や不安が浮かび上がってきて、「これは本当に必要とされている」と確信しました。私自身も、その頃から「誰も手をつけていないこと」に対して挑戦してみたいという気持ちが強くなっていたので、そういった意味でも非常に意義を感じたのです。 ただ、その頃はまだ生理についてオープンに語れる雰囲気はなく、「生理用品」というだけでタブー視される空気がありました。そうした社会背景もあって、社内でも最初は戸惑いや反対の声が多くありました。でも女性社員たちはとても関心をもってくれて、「こうだったらいい」「こういう素材がいい」とたくさん意見を出してくれました。社長に提案したところ、「これは製品化すべきだ。誰もやっていないからこそ、やる価値がある」と賛同していただき、正式に「アンジェライト」プロジェクトがスタートしました。   -   アンジェライトは特許も取得した今までにない製品ですが、開発で大変だったことはありますか?   一番の課題は、「どう売るか」。製品自体の必要性や良さは確信していましたが、生理というテーマをどう表現して届けるかは非常にデリケートな問題でした。テレビCMを作るにも、「何をどう見せたら伝わるのか」がわからない。社内でも「これは良いけど、売れるの?」という声が多く、試行錯誤の連続でした。 製品の要である素材開発も一筋縄ではいきません。最初に使っていた生地は厚みがあり、服に響いたり着心地に課題があったりしました。そこから「もっと薄く」「もっと快適に」「肌に優しく」と改良を重ね、スイス老舗生地メーカーであるシェラー社や、三菱などの大手素材メーカーと連携して、理想的な生地を開発していきました。 最終的に完成した商品は、日本だけでなくヨーロッパ、韓国、中国などでも特許を取得するほど、国際的にも評価されています。特にヨーロッパは特許取得のハードルが高く、簡単には通らないので、それだけでも非常に大きな自信につながりました。     -   小森谷さんはアンジェライトの開発だけではなく、様々なキャリアを歩んでおられます。女性がバリバリと働くことが一般的ではなかった時代に、結婚や出産を経て、どのようにキャリアを構築していったのでしょうか?   正直に言うと、明確にキャリアプランを立てていたわけではありません。ただ、常に「今の自分にできることは何か」を考えて行動していた、ということでしょうか。22歳で専門学校を卒業して、やりたかった職業であるパタンナーとしてキャリアをスタートしたのですが、数年でデザイナー職へと異動になりました。その後ご縁があり東京とパリ在住のデザイナーである池田貴雄さんの元で新規ブランドの立ち上げに携わったり、結婚を機に独立して会社を作ったり、流れに沿って自分が必要とされる場所へ進んでいったという感じです。  ...

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進むため、乗り越えるべきは自分自身【こころとからだと、人生と vol.3】

進むため、乗り越えるべきは自分自身【こころとからだと、人生と vol.3】

私たちのこころとからだを繋ぎ穏やかにしてくれるもの、それは一体なんでしょうか? 美味しい食事、健やかな生活、大切な人とのひととき……。そのバランスの取り方は、十人十色。さまざまな女性たちが思う「こころとからだの向き合い方」を、彼女たちの人生やキャリアを通してシェアしていきます。第三回は、経営者として自身で事業を行う“似たもの同士”なふたりの女性が登場。 金ヶ江 悦子さんのInstagramはこちら 西側 愛弓さんのInstagramはこちら - 経営者として活躍するお二人ですが、昔からの知り合いだったそうですね。出会いはいつ頃なのでしょうか?   愛弓:6年くらい前ですよね。私が前の会社を辞めたタイミングで共通の知人から紹介してもらったんです。初めて会ったのは東京タワーでしたよね(笑) 悦子:そう! ちょうどその時に東京タワーの名誉観光大使を務めていて、ラジオパーソナリティとしてタワーの中で働いていたからそこで会ったんだよね(笑)。その時にフィリピンで行うファッションショーの企画書を持ってきて熱心に説明してくれたのがとても印象的で、エネルギーが溢れていてすごいなと思った。 愛弓:恥ずかしいです…(笑)。あのとき私は20代前半だったんですが、えっちゃんさんがその歳のころはどんなことをしてましたか? 悦子:私がミス・インターナショナルで世界大会に行ったのが24歳の時。その後に燃え尽き症候群になってしまって、この先何をやればいいか悩んでいたんだよね。目標を達成して次は何やろうかと考えて、世界のステージに立った経験で培ったことをシェアしていくことはできないかなと思った。たとえば、当時はメンタルが不安定になりがちな就活生に対して自分自身のモチベーションを上げるための研修をしたり。研修では歩き方や姿勢といった印象を左右するヴィジュアルトレーニングはもちろん、自分自身を伝えるためのコミュニケーションや表現といった内面のトレーニングもする。こころとからだは連動しているので、姿勢を正すとこころもすっきりとしたり、ネガティブな思考のスパイラルから抜けることができるの。 愛弓:役者やモデルの経験が今のキャリアの土台になってるんですね。そのあと会社を立ち上げたのはどうしてですか? 悦子:歩き方、スピーチの仕方とか人間力の磨き方とか、学校では習わないけど社会に出た時役に立つスキルをトータル学べる場所ってなかったから、自分ができることはこれだって思った。昔は今ほど個人事業主がいなかったのもあって、大企業と取引するには法人化した方が信用力も高いと思って会社にしたの。それが31歳の時かな。20代の頃は悩んだり悔しい思いをしたりしんどいことも多かったけど、30代に入ってからはどんどん心地良くなっていった気がする。 愛弓:私はもうすぐ30代に突入するんですが、その言葉とっても励みになります! 悦子:20代の頃は足し算ばかりしていた感じ。人脈を作らなきゃとか、この仕事もしなきゃ、スキルをつけなきゃとか、とにかくなんでもやっていた。でも30代になって自分の好きなことや向いていることがわかるようになってきて、40歳手前でだんだん引き算ができるようになってきた。自分から仕事や実績を引いたとしても、自分は他の誰にも真似できない唯一無二な自分なんだって、肯定できるようになった。 愛弓:若い時にこういう存在の方が近くに一人いるだけでも、人生観がだいぶ異なってくると思います。確か起業したばかりの時だったけど恵比寿でえっちゃんさんと会った時、思うように事業もNPOの活動もうまくいかなくて相談させていただきましたよね。その時えっちゃんさんは仕事をしながら大学院でMBAを取得しようとしているところで、「それぞれのステージで大変なことがあるけど、誰かと比較するのではなく、自分で自分の限界を突き抜けていく」ということを学ばせてもらいました。 悦子:懐かしい〜!いつもさまざまなことをプラスに吸収する愛弓ちゃん、本当に素敵!もがきながらも素直に一歩一歩自分を表現して進んでいる。ブレない軸と、とびっきりの愛があるからこそ、みんなが愛弓ちゃんについてくるんだと思う。 - 今聞いたお話はきっと一部分だと思いますが、様々な困難を乗り越えてきたのが伺えます。そんな困難に立ち向かうために、「こころが潤い、からだにエネルギーがみなぎる」という瞬間はありますか?   愛弓:太陽の光を浴びながら散歩をすること! 歩くのがとっても好きなんです。平気で1日1万歩とか歩いちゃいます。仕事のことや今のメンタルの状況、ネガティブになっている場合はその原因などを歩いているときに考えることで、こころとからだに向き合っています。 悦子:わかる!私も歩くのって大好き。新しい場所へ行くと見たこともない素敵な景色に出会えるから、旅に出るのも好き。もちろん素敵な景色は日常の中にもたくさんあるので、そうした瞬間に気がつける余裕を持つようにしています。たとえばビルに反射して映った雲とか、毎日色が異なる夕日とか。自分が本当に「美しい」と思うものを発見した時、こころとからだが満たされます。日常の美しいものを発見することが特技かも。(笑)   - やっぱりおふたりはどこか似ていますね! 先ほど「余裕を持つようにしている」とありましたが、そのためには自分を丁寧に労わることが必要だと思います。日頃から取り入れている「自分との向き合い方・愛で方」を教えてください。   悦子:まずはこころの状況に向き合うこと。どうしてイライラしているのか、モヤモヤはどこから来るのかの原因を探ります。これは辛い作業でもあるけど、こうして自分と対話をすることで自分自身に優しく接してあげられるので。からだとの向き合い方は、好きなお香を焚いたり足首を温めたりすること。そして職業柄というのもありますが、歩き方と姿勢に特に気をつけています。 愛弓:一人で落ち着いて過ごす時間を大切にしているので、必ず湯船に入ってからだを温めています。浴室を真っ暗にしてキャンドルを焚くと、こころのモヤモヤがスッと消えて、こころが軽くなるんです。...

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内なる声を聞けば、自然体の私に出会える【こころとからだと、人生と vol.2】

内なる声を聞けば、自然体の私に出会える【こころとからだと、人生と vol.2】

私たちのこころとからだを繋ぎ穏やかにしてくれるもの、それは一体なんでしょうか? 美味しい食事、健やかな生活、大切な人とのひととき……。 そのバランスの取り方は、十人十色。さまざまな女性たちが思う「こころとからだの向き合い方」を、彼女たちの人生やキャリアを通してシェアしていきます。第二回は、「JSA認定トップスーパーフードマイスター」の資格を17歳で取得するなど、早くからこころと健康に軸足を置き活動してきた若き才能のストーリー。 及川凜々子さんのInstagramはこちら - 当時日本最年少で「JSA認定トップスーパーフードマイスター」を取得したそうですが、どういった道のりだったのでしょうか? 小さい頃から親と一緒にキッチンに立っていたので、料理をすることは身近なことでした。中学一年生の時、バレンタインデーに自作のお菓子を作ったことがあるんですが、みんなにとても喜んでもらえたのが嬉しくてそこからお菓子作りをしていました。でも思春期ということもあって、体型のことが気になりストイックなダイエットで肌荒れを起こしたり、からだに不調をきたしてしまうこともありました。 そこから最初の転機になったのが、中学三年生と高校一年生で行った海外留学です。ニュージーランドとオーストラリアに行ったんですが、そこで地産地消やオーガニック、ビーガンという概念に触れて衝撃を受けたんです。 自然とそれらをライフスタイルに取り込んでいくうちに心身ともにバランスが取れるようになって、日本に帰国してすぐに「JSA認定トップスーパーフードマイスター」の資格を取得しました。 大学生になってからは砂糖不使用のノーギルティーフードのレシピを開発したり、ケータリングを作ったりなど、ヘルシーな食事を日本の若者に心から楽しんでもらいたいという気持ちで活動を行っていました。 -  身をもって体験したことを伝えたいという思いから行動を起こしたんですね。その後もう一度転機が訪れたそうですが、それはどういったものでしょうか? 大学三年生の時、今度はイタリアへ留学に行きました。それまではシュガーフリー、グルテンフリーなどのヘルシーな生活を送っていたんですが、イタリアではそういうわけにもいかず……(笑)。最初は変化があることが怖かったけど、実際はからだへの影響はあまりありませんでした。むしろ、制約を解き放つことで心がフリーになったんです。「その土地で生きる人が食べているものをいただくこと」が最も自然な食生活かもしれないと、地産地消の原点に立ち返りました。 そこでフードマイスターとしての発信は一旦おやすみし、新しい可能性を広げるために大学を卒業してからは会社員をしています。フリーでも活動していて、もともと好きだったデザインやブランディングの仕事も個人で請け負っています。   -  色々な文化に触れて考えが柔軟に変わっていったということですね。たくさんの経験をされていますが、凜々子さんにとって、こころとからだのバランスが取れている状態というのはどんな状態でしょうか? 抽象的だけど、こころで感じていることと行動が伴っているときでしょうか。例えばがっつり働きたい気分の時もあれば、何もしたくない時もあります。一人でいたい時もあれば、友達とわいわい過ごしたい時も。それをこころで感じた時に、ちゃんと従ってあげるようにしています。   -  バランスを取るために、日頃から気をつけるべきポイントはありますか? シンプルに、こころが思うままにやる! でもそれは簡単なことではないので、やりたくないことをしなければいけない時などこころに従えなかった時は、自分で自分のご機嫌をとります。 私の場合はランニンング。走るとめちゃくちゃスッキリする! 考え事があってモヤモヤするときはジャーナリング。文字に起こすことで思考が整理されるんです。非現実的な世界に飛び込みたいときは小説を読んで現実逃避をします。私にとってはそれら全てがメディテーション。ランニングであれ読書であれ、目の前のこと以外考えなくなるので、こころがすっと整うんです。 - お話を伺っていると、凜々子さんの強みは常に目の前のことに向き合える姿勢なのだと感じました。こころとからだのバランスについて人よりも考えることが多かったように思いますが、例えば心身のバランスが崩れがちな生理の時に大変だったことはありますか? 実は低用量ピルを使っていたのですが、からだに合わなくてやめました。2年ほど前に生理不順に悩んでいて、その時にピルを勧められて飲み始めたんです。 確かに不順は治ったんですが、生理中じゃない時でもからだがなんとなく重かったり、体調が万全ではないと感じることが増えました。そこで思い切ってピルをやめたらその重さがなくなって。ホルモンバランスの自然な波を強制的に整えることは、私にとっては不向きだったということに気がつきました。   -  まさしく、自分のからだの声を聞いたからこそ開けた道ですね!...

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ポジティブなバイブスから生まれる、飾らない私 【こころとからだと、人生と vol.1】

ポジティブなバイブスから生まれる、飾らない私 【こころとからだと、人生と vol.1】

私たちのこころとからだを繋ぎ穏やかにしてくれるもの、それは一体なんでしょうか?美味しい食事、健やかな生活、大切な人とのひととき……。そのバランスの取り方は、十人十色。 さまざまな女性たちが思う「こころとからだの向き合い方」を、彼女たちの人生やキャリアを通してシェアしていきます。 第一回は、ポジティブバイブスでガールズエンパワメントを行う二人の女性にフィーチャー。 上野智子さんのInstagramはこちら   藤田梨沙さんのInstagramはこちら   - ラジオDJやモデルなど表に出る活動もしているお二人ですが、まずはどんな活動を行っているのか教えてください。   智子:ラジオパーソナリティやスポーツやファッションイベントのMCをしたり、喋る仕事をメインにしています。2年前に創業した会社ではブランディングやキャスティング事業を行っています。今日一緒にインタビューを受けている梨沙と、もう一人の女の子と一緒に6年前にスタートしたのが、女性がリードするスポーツコミュニティ「FITVIBES(フィットバイブス)」。女の子が楽しく、安心安全にスポーツを楽しみながらエンパワメントができるような活動をしたいと思って立ち上げました。 梨沙:智子さんと一緒に「フィットバイブス」を立ち上げた時は、パーソナルトレーナーとしても活動に参加していました。今もパーソナルトレーナーをやりつつ、次世代の女の子たちが育ってきているのでサポート役にまわることも多くなりました。他にはモデルの仕事をしたり、最近はYouTubeチャンネルを始めたり、発信する活動も行っています。 - ガールズエンパワメント×スポーツが「フィットバイブス」の特徴ですが、どういった活動をしていますか?   智子:「フィットバイブス」のオープンチャットコミュニティに入っているメンバーは200人くらいいます。スポーツに関するイベントを自主企画したり、みんなで参加できるイベントをシェアして参加者を募ったりするんですが、最近はからだ一つでできるのでランニングが多いです。この前は湘南国際マラソンの10kmコースを走ったよね。 梨沙:4人が10km走って、ひとりはフルマラソンを完走しました…! おしゃれな女の子がスポーツをやることで、スポーツがより身近になったら良いなと思います。 - からだを動かすことを仕事にしていると、生理などでどうにもならないからだの課題に直面することってありますよね。そんな時はどのようにしてこころとからだのバランスを保っていますか?   智子:まじで走りたくなくなります(笑)。 運動用の吸水ショーツなどを穿いてランニングしていたこともあるけど、それでも通常モードのように快適に運動するって難しいんです。「お腹痛いし血が出てるのに、なんで動かないといけないの?」って(笑)。今は仕事でも無理に運動はしていません。とはいえからだを動かさないのも辛いので、生理中にやると楽になるヨガやストレッチといった、軽めの運動をしています。 梨沙:私は特に生理前日と一日目が辛いんです。本当に頭からお腹まで、全身痛い! 筋トレは習慣なのでやるけど、ランニングはやっぱり漏れが気になるのでイベントがあっても休みます。生理って万が一のことが起きちゃうので。以前、イベントに出席していた女の子が急に生理になっちゃって椅子に経血がついてしまったことがあって。その時は女の子限定のイベントだったのでまだ良かったけど、こうしたトラブルって誰でも経験ありますよね。 智子:そうそう、そういうこともあるから女性限定イベントにすると安心して参加できるんだよね。   - 生理トラブルは本当にあるあるですよね。智子さんは女の子の親でもありますが、生理に関してどのように伝えていこうと思っていますか?   智子:そうなんです……!...

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