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進むため、乗り越えるべきは自分自身【こころとからだと、人生と vol.3】

進むため、乗り越えるべきは自分自身【こころとからだと、人生と vol.3】

私たちのこころとからだを繋ぎ穏やかにしてくれるもの、それは一体なんでしょうか? 美味しい食事、健やかな生活、大切な人とのひととき……。そのバランスの取り方は、十人十色。さまざまな女性たちが思う「こころとからだの向き合い方」を、彼女たちの人生やキャリアを通してシェアしていきます。第三回は、経営者として自身で事業を行う“似たもの同士”なふたりの女性が登場。

モデル・経営者など幅広く活躍。2010年度ミス・インターナショナル日本代表として、世界大会に出場し(世界4位受賞)、美が持つ力と多様性を知る。その後、子どもからシニアまで幅広い世代を対象に、自分らしく人生を歩んでいくための教育をおこなう。企業などでの講演、研修多数。2021年青山学院大学大学院にてMBA取得。現在は株式会社Radiance代表取締役。

金ヶ江 悦子さんのInstagramはこちら

1995年生まれ。兵庫県出身。2015年、大学在学中にNPO団体「DEAR ME」を立ち上げる。新卒で勤めた企業を退社後、「DEAR ME」をNPO法人化し株式会社coxcoを創業。2020年にサステイナブルな手法でものづくりとビジネスを行う循環型のファッションブランド「coxco」を設立。2023年にはフィリピンの貧困層を対象とした無償のファッションスクール「coxco Lab」を開校し、営利と非営利を循環させることで、ファッションを通した社会課題の解決に取り組んでいる。
-   経営者として活躍するお二人ですが、昔からの知り合いだったそうですね。出会いはいつ頃なのでしょうか?

愛弓さん:

6年くらい前ですよね。私が前の会社を辞めたタイミングで共通の知人から紹介してもらったんです。初めて会ったのは東京タワーでしたよね(笑)

悦子さん:

そう! ちょうどその時に東京タワーの名誉観光大使を務めていて、ラジオパーソナリティとしてタワーの中で働いていたからそこで会ったんだよね(笑)。その時にフィリピンで行うファッションショーの企画書を持ってきて熱心に説明してくれたのがとても印象的で、エネルギーが溢れていてすごいなと思った。

愛弓さん:

恥ずかしいです…(笑)。あのとき私は20代前半だったんですが、えっちゃんさんがその歳のころはどんなことをしてましたか?

悦子さん:

私がミス・インターナショナルで世界大会に行ったのが24歳の時。その後に燃え尽き症候群になってしまって、この先何をやればいいか悩んでいたんだよね。目標を達成して次は何やろうかと考えて、世界のステージに立った経験で培ったことをシェアしていくことはできないかなと思った。

たとえば、当時はメンタルが不安定になりがちな就活生に対して自分自身のモチベーションを上げるための研修をしたり。研修では歩き方や姿勢といった印象を左右するヴィジュアルトレーニングはもちろん、自分自身を伝えるためのコミュニケーションや表現といった内面のトレーニングもする。こころとからだは連動しているので、姿勢を正すとこころもすっきりとしたり、ネガティブな思考のスパイラルから抜けることができるの。

愛弓さん:

役者やモデルの経験が今のキャリアの土台になってるんですね。そのあと会社を立ち上げたのはどうしてですか?

悦子さん:

歩き方、スピーチの仕方とか人間力の磨き方とか、学校では習わないけど社会に出た時役に立つスキルをトータル学べる場所ってなかったから、自分ができることはこれだって思った。昔は今ほど個人事業主がいなかったのもあって、大企業と取引するには法人化した方が信用力も高いと思って会社にしたの。それが31歳の時かな。20代の頃は悩んだり悔しい思いをしたりしんどいことも多かったけど、30代に入ってからはどんどん心地良くなっていった気がする。

愛弓さん:

私はもうすぐ30代に突入するんですが、その言葉とっても励みになります!

悦子さん:

20代の頃は足し算ばかりしていた感じ。人脈を作らなきゃとか、この仕事もしなきゃ、スキルをつけなきゃとか、とにかくなんでもやっていた。でも30代になって自分の好きなことや向いていることがわかるようになってきて、40歳手前でだんだん引き算ができるようになってきた。自分から仕事や実績を引いたとしても、自分は他の誰にも真似できない唯一無二な自分なんだって、肯定できるようになった。

愛弓さん:

若い時にこういう存在の方が近くに一人いるだけでも、人生観がだいぶ異なってくると思います。確か起業したばかりの時だったけど恵比寿でえっちゃんさんと会った時、思うように事業もNPOの活動もうまくいかなくて相談させていただきましたよね。その時えっちゃんさんは仕事をしながら大学院でMBAを取得しようとしているところで、「それぞれのステージで大変なことがあるけど、誰かと比較するのではなく、自分で自分の限界を突き抜けていく」ということを学ばせてもらいました。

悦子さん:

懐かしい〜!いつもさまざまなことをプラスに吸収する愛弓ちゃん、本当に素敵!もがきながらも素直に一歩一歩自分を表現して進んでいる。ブレない軸と、とびっきりの愛があるからこそ、みんなが愛弓ちゃんについてくるんだと思う。

-   今聞いたお話はきっと一部分だと思いますが、様々な困難を乗り越えてきたのが伺えます。そんな困難に立ち向かうために、「こころが潤い、からだにエネルギーがみなぎる」という瞬間はありますか?

愛弓さん:

太陽の光を浴びながら散歩をすること! 歩くのがとっても好きなんです。平気で1日1万歩とか歩いちゃいます。仕事のことや今のメンタルの状況、ネガティブになっている場合はその原因などを歩いているときに考えることで、こころとからだに向き合っています。

悦子さん:

わかる!私も歩くのって大好き。新しい場所へ行くと見たこともない素敵な景色に出会えるから、旅に出るのも好き。もちろん素敵な景色は日常の中にもたくさんあるので、そうした瞬間に気がつける余裕を持つようにしています。たとえばビルに反射して映った雲とか、毎日色が異なる夕日とか。自分が本当に「美しい」と思うものを発見した時、こころとからだが満たされます。日常の美しいものを発見することが特技かも。(笑)

-   やっぱりおふたりはどこか似ていますね! 先ほど「余裕を持つようにしている」とありましたが、そのためには自分を丁寧に労わることが必要だと思います。日頃から取り入れている「自分との向き合い方・愛で方」を教えてください。

悦子さん:

まずはこころの状況に向き合うこと。どうしてイライラしているのか、モヤモヤはどこから来るのかの原因を探ります。これは辛い作業でもあるけど、こうして自分と対話をすることで自分自身に優しく接してあげられるので。からだとの向き合い方は、好きなお香を焚いたり足首を温めたりすること。そして職業柄というのもありますが、歩き方と姿勢に特に気をつけています。

愛弓さん:

一人で落ち着いて過ごす時間を大切にしているので、必ず湯船に入ってからだを温めています。浴室を真っ暗にしてキャンドルを焚くと、こころのモヤモヤがスッと消えて、こころが軽くなるんです。

-   どんなに日頃から気をつけていても、こころとからだのバランスが崩れがちな生理中。「やってしまった!」という苦い経験はありますか?

悦子さん:

ナプキンはムレるからあまり好きじゃなくて、月経カップが日本で普及し始めた4年前くらいに取り入れたんですが、カップを外出先で変えた時に失敗しちゃったことがあります。(苦笑)なので今はカップと吸水ショーツを併用中。

愛弓さん:

私はポップアップの初日に急に生理がきてしまって、一人で店頭に立っていたのでなかなかお手洗いにも行けずピンチになったことがありました...! ナプキンも持っていなくてかなり焦りました。

そのときは、ポップアップしていた百貨店で販売されていた吸水ショーツを購入して、何とか大丈夫だったのですが。ずっと漏れないか気になってしまい、接客に集中できなくて。

悦子さん:

生理周期がずれちゃって、えーーー今...?!ってことあるよね。突然なった時ってつらい。 

愛弓さん:

生理前ってこころやからだの変化はありますか?

悦子さん:

生理前になったら突然イライラする。(笑)それに気がつくのはなぜか歩いてる時。「前歩いてる人、遅いなぁ」とか普段気にならないことにイライラした時はだいたい生理の前兆。

愛弓さん:

えっちゃんさんでもイライラするんですね……! 私はお菓子をいつもよりたくさん食べちゃいます。我慢すると余計イライラしちゃうから諦めて食べてますが(笑)。

悦子さん:

生理時の自分の身体や感情の変化をちゃんと理解していることは、自分と向き合い受け入れている証。イライラしても「生理だからしょうがない」と思うのって大事だよね。

-   生理期間はこうした不安やイライラがつきものですが、アンジェライトを使ってみていかがでしたか?

悦子さん:

生理中ってからだが重くなるからせめて身につけるものだけでも軽くしたいんですが、アンジェライトは穿いている感覚がないくらい軽いと思いました。ウエストのレースが柔らかくてからだに食い込まないので、むくみがちな生理中でも解放感があり快適です。

愛弓さん:

アンジェライトは本当に漏れないので、さっきの失敗談の時のような店頭に立つタイミングなどで大活躍します。立ち仕事が多い女性、会議が多い女性たちにもおすすめしたいアイテムです。

あとは、特に多い日の夜にアンジェライトを穿くことをおすすめしたいです。これまで生理期間中は、朝起きて最初にしていたことは経血漏れの確認だったのですが、アンジェライトに出会ってからは、一度も漏れず、結果シーツを汚さないので済むので、夜もぐっすり寝れて、朝も快適に起きられるようになりました。

-   今日は素敵なお話をありがとうございました! すでに各所で活躍されているお二人ですが、これから実現したいことや叶えたい姿を教えてください。

悦子さん:

時代は変わるので、それに合わせて変化し続けられる自分でいたい。人って変化がないと面白くなくなっちゃうと思うんです。そのためには私自身が色々な価値観に触れたり、行ったことのない場所を訪れたり、動き続けることが大切だと思っています。そうして取り込んだ新たなエッセンスを、多くの人に還元していきたいと思っています。

今年、リュック一つ1人でイタリアのアマルフィに行ったんですが、道中乗る予定の電車がストップしちゃったりもう大変で…駅でうずくまってしまった。(笑)旅先だとこういうトラブルに直面するんですがキャリアや実績が全く関係ない場面こそ、年を重ねても初心にかえることができる。何者でもない自分を大事にすることは、変化を受け入れることにつながるのだと思います。

愛弓さん:

私は、今の事業を地に足つけながらコツコツ広げていくことが目標です。「会社と非営利の活動の循環」をしっかり両立させたいですね。両軸の循環が未来を照らす光になると信じているので、それを形にするのが今の私の使命です。

もう一つ、年下の方たちが何かに挑戦する時に、「一緒に頑張ろう」と言える存在でありたいです。私にとってのえっちゃんさんのように、先をゆくお姉さんたちにたくさん教えてもらって守られて今の私があるので。

アイテム紹介

生理の時やからだの変化がある時に使うアイテム
悦子さん – お気に入りのお香

淡路島のリトリート施設「禅坊 靖寧」のお香。間接照明で暗く照らした部屋の中で使っています。生理中だけではなく日常でも使うのですが、その時の気分に合った香りを選んでいます。

愛弓さん – 入浴剤

入浴剤は欠かせません。お馴染みのバブはデイリー使いに。全身ツヤツヤにしてくれるクレイドは、特に疲れた日やリラックスしたい日に使っています。生理中はからだが冷えるので、あたためることの大切さを実感しています。

 

お気に入りの日常着、生理でも漏れや不安がなかったら楽しみたいファッション

悦子さん:

アンジェライトを穿いているので漏れの不安はありません。いつもの生理よりも不安がない分こころが軽いので、明るい服を着て気分をさらに上げられるようにピンクを取り入れました。

愛弓さん:

この前フィリピンの「coxco Lab」で作った白のワンピースです。アンジェライトを穿いていれば経血漏れを防ぐことができるので、思い切って白い服も着られます!