夏休みのお出かけと生理 ~知っておくと安心な対処法~
夏休みといえば、海や山への旅行、友達とのレジャー、家族でのお出かけなど、楽しみがいっぱいの季節です。でも、そんな楽しい予定に限って「ちょうど生理と重なってしまった…」という経験はありませんか?せっかくのイベントも、体調がすぐれなかったり、不安があったりすると心から楽しめなくなってしまいますよね。そこで今回は、「生理中でも夏休みを快適に過ごすための対処法」について、事前に知っておくと安心なポイントをご紹介します。生理とうまく付き合いながら、自分らしく夏を満喫しましょう。 生理痛が辛くて楽しめるか不安なとき 生理が始まると同時にやってくる腹痛や頭痛。痛みが強い日は、動くのもつらくて、お出かけどころではない…ということもありますよね。でも、適切な対処法を知っておけば、痛みを和らげ、予定をキャンセルせずに済むかもしれません。 痛くなる前に鎮痛剤をのむ 生理痛がひどい人にとって、鎮痛剤は強い味方です。市販の痛み止めでも、効果が強い薬や、子どもが服用可能なものなど、様々な種類があります。ポイントは、「痛くなってから飲む」のではなく、「痛くなる前」に飲むこと。生理が始まりそうだなと思った時点で服用すると、痛みが出にくくなることが多いです。毎回飲むと、薬が効きにくくなるのではと思う方もいるかもしれませんが、正しく用法・用量を守れば、問題ありません。特に長時間の移動やアクティブな予定がある日は、早めの対策が安心です。 お腹を温める 生理痛の原因の一つに「冷え」があります。お腹や腰回りを温めることで、血流が良くなり、痛み緩和が期待できます。夏であっても、エアコンが効いている場所に長時間いると、身体は冷えてしまうもの。お腹を冷やさない服を選ぶ・冷えてきたら温かい飲み物を飲むなど、ちょっとした工夫がカギになってきます。 軽く体を動かす 軽い運動やストレッチも効果的です。ずっと同じ姿勢でいると血流が悪くなり、子宮が過剰に収縮して、お腹が痛くなりやすくなってしまいます。無理のない範囲で体を動かすことで、血流が良くなって痛み緩和に繋がりますし、気分転換にもなります。夏休みに車で長時間移動することもあるかもしれませんが、適度に休憩をとり、サービスエリアで軽く歩いたり、身体を伸ばしたりしてみましょう。 貧血にならないか心配なとき 生理中は経血が体外に排出されるため、鉄分が失われやすくなります。貧血気味の人は、立ちくらみ・疲れやすさ・息切れといった症状が出やすくなるため、外出先での体調不良が心配になりますよね。そんなときは、以下のポイントを意識すると、貧血を緩和できるかもしれません。 鉄分を多く摂る 月経がある女性は、男性と比較してより多くの鉄分をとった方がよいとされています(厚労省より)。レバー、赤身の肉、貝類(あさり・しじみ)、小松菜、ほうれん草など、鉄分を多く含む食品を意識して取りましょう。吸収をよくするために、ビタミンCを含む食品(ピーマン、柑橘類など)と一緒に摂ると効果的です。また、最近では鉄分入りのスムージーやグミなど、手軽に摂れる商品も増えています。旅行前の1週間くらいから意識して補給しておくと安心です。(参考:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4aq.pdf) 過度なダイエットをしない 夏は「薄着になるから…」と、無理な食事制限をしてしまう人も少なくありません。しかし、過度なダイエットは鉄分だけでなく、他の栄養素の不足を招き、生理不順や体調不良の原因になることも。健康的に過ごすためには、バランスの取れた食事が大切です。「食べない」ではなく、「食材・食べ方を工夫する」ことで、無理なく体を整えましょう。 低用量ピルで経血量を減らす 医師の処方が必要、かつ貧血を直接治療するものではありませんが、低用量ピルを服用して経血量を減らし、貧血を緩和するという方法もあります。生理日をずらすことも可能なので、旅行やイベントに合わせて調整したい人には心強い選択肢です。副作用や体質との相性もあるため、早めに婦人科で相談するのがおすすめです。 中々トイレに行けず、モレが気がかりなとき 移動中・トイレが混雑しているとき・近くにトイレがないときなど、中々ナプキンの交換ができない状況では、モレの心配がつきものです。しかし、便利な生理用品を選ぶことで、不安を取り除くことができます。 夜用ナプキンをつける 夜用ナプキンは大きく、吸収力が高く作られています。日中お出かけする際にも夜用ナプキンを選ぶと、モレの不安が和らぎます。肌に優しい素材を選べば、ムレやかぶれの心配も軽減できるでしょう。...