「生理前になると、なぜかチョコが食べたくてたまらない」「普段は我慢できるのに、揚げ物やポテトチップスが辞められない」そんな経験はありませんか?
生理前に多くの女性が感じる食欲の増進は、意志の弱さではなく、生理前に不足する栄養素を補おうとしているのかもしれません。
今回は「なぜ生理前には無性に〇〇が食べたくなるのか」を紐解き、生理前の日々を、心も体も無理せずに過ごすヒントをお伝えします。
生理前の爆食は、意志の弱さではない

生理前は、食欲や甘いものへの欲求が高まりやすい時期。「また食べ過ぎちゃった…」と自己嫌悪に陥る人も少なくありません。しかし、これは決してあなたの自制心が足りないわけではなく、ホルモンの影響で食欲が増えやすい状態に切り替わっているのです。そのため生理前の食欲とうまく付き合っていくためには、まずはホルモンの仕組みを正しく理解することが大切です。
食欲を増進させるホルモンのメカニズム

生理前には、プロゲステロンというホルモンが増加します。プロゲステロンは妊娠に備えて体にエネルギーを蓄えようとする働きがあり、食欲を刺激します。
プロゲステロン以外にも、様々なホルモンのバランスが変化することで、甘いものやファストフードを欲しやすくなります。つまり、生理前の食欲は自然な生理反応なのです。
「これが食べたい」は「これが足りない」のサイン

「無性に〇〇が食べたい」という欲求は、体が不足しているものを教えてくれるヒントでもあります。欲望を否定するのではなく、「なぜ欲しているのか?」に目を向けてみましょう。そして足りないものを補いつつ、自分の体にも優しくできる方向性を探してみましょう。
チョコレートが食べたいとき:セロトニン不足

生理前は幸せホルモンであるセロトニンが減少してしまい、ネガティブな気持ちになりやすくなってしまいます。
チョコレートの原料であるカカオには、セロトニンを増加させてリラックスさせる作用があるため、体が自然と欲するのです。
おすすめは、甘いミルクチョコレートよりも、カカオ70%以上の高カカオチョコを選ぶこと。「チョコは太るからダメ」と我慢するより、質を選ぶことが大切です。
一方で、カカオは子宮を収縮させて生理痛を悪化させる可能性もあるため、自分の体と相談しながら食べる量を調整するようにしましょう。
揚げ物・ポテトチップスが食べたいとき:エネルギー不足

生理前は、妊娠に備えて体にエネルギーを蓄えようとします。そのため、脂っこい揚げ物やポテトチップスが食べたくなるのです。
健康対策としては、揚げ物などを食べるときに、一緒に野菜も食べること。サラダとして食べても、揚げた野菜を食べてもかまいません。エネルギーだけでなく、ビタミンやミネラルも補給できますし、罪悪感を軽減させることもできます。
氷やアイスクリームが食べたいとき:鉄分不足

氷やアイスクリームなど、冷たいものが食べたくなる場合は、鉄分不足のサインかもしれません。生理によって鉄分は失われるので、気づかないうちに軽度の鉄欠乏状態に陥っていることもあります。
対処法としては、きちんと鉄分を摂取すること。レバー、小松菜、ひじきなどの食べ物も良いですし、鉄分のサプリメントでも構いません。自分に合った方法を探してみましょう。
罪悪感を捨てて、賢く食べ物を選ぼう
大切なのは、「食べないこと」ではなく「何を食べるか」。完璧な食事を目指す必要はありません。心も体もいつも以上に頑張っている生理前の時期に「食べたい気持ち」を無理に抑え込むと、ストレスが増し、かえってPMSや生理痛を悪化させてしまうこともあります。「生理前の食欲変化は仕方ない」と、ある程度受け入れたうえで、自分の心と体どちらの意見にも耳を傾けられるような食べ物を選べると良いですね。