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一緒にいれば自然体。シスターフッドを体現する二人【こころとからだと、人生と vol.5】

一緒にいれば自然体。シスターフッドを体現する二人【こころとからだと、人生と vol.5】

私たちのこころとからだを繋ぎ穏やかにしてくれるもの、それは一体なんでしょうか?

美味しい食事、健やかな生活、大切な人とのひととき……。そのバランスの取り方は、十人十色。さまざまな女性たちが思う「こころとからだの向き合い方」を、彼女たちの人生やキャリアを通してシェアしていきます。


第五回は、モデル、ヨガティーチャーなど様々な顔を持つ池田莉子さんと、アーティスト、養鶏家という異色の肩書を持つAKOさんが登場。まるで姉妹のように特別な絆で結ばれた二人が語る、人生を自分らしく切り開いていくストーリー。

池田 莉子さんのInstagramはこちら

AKOさんのInstagramはこちら

 -   まずお二人の経歴・活動内容などを教えてください。莉子さんはヨガインストラクター歴、モデル歴ともに長いですが、どのようなきっかけで始められたのでしょうか?

 

莉子 そもそものきっかけは新体操。5歳から始めて将来はオリンピック選手を目指し、新体操一筋の人生を歩んできました。毎日新体操漬けの日々を送っていたんですが、高校時代に膝の疲労骨折をして競技を断念することになったんです。新体操は人生のすべてだったので15歳の時に「私の人生、これで終わりなんじゃないか」って思うくらい、何も残っていなかったんですよね。でも、そのリハビリの中でヨガに出会ったことが人生の転機になりました。

 

ヨガを通じて、自分と向き合う時間の大切さを知り、これはきっと自分が伝えていくべきものだと感じて、19歳でヨガインストラクターの資格を取得しました。当時は今みたいにヨガがメジャーな時代ではなく、ママ友の集まりにヨガ好きなお母さんがいる、みたいなイメージが強かったんです。

 

でも、ヨガってアスリートにこそ必要な要素が詰まっているんですよね。身体を使うだけじゃなくて、呼吸を整えたり、心と向き合ったり、自分を労わる時間を持つこととか。そういうことを現役時代に知っていたらケガも防げただろうし、より良いパフォーマンスができていたんじゃないかって、すごく後悔したんです。だからこそ、自分と同じような若いアスリートに伝えていきたいという思いが強くなって、今は若いアスリートや初心者の方に向けて「誰も置いていかないヨガ」をモットーに、ヨガの指導を行っています。

 

モデルを始めたのは高校生の頃。グリコの看板がある場所、関西でいうと原宿みたいなにぎやかな場所で、読者モデルにならないかってスカウトされたのがきっかけです。最初に入った事務所は小さなところでしたが、東京に上京するなど様々な経験を重ねて今に至ります。モデル業ももう17年くらい。こうして振り返ってみると、意外と長いんですよね(笑)。

 

AKO 私は18歳のときに役者を目指して佐賀から上京しました。しばらくは東京と地元を行き来しつつ、やりたいことを模索しながら生活していましたが、27歳のときに突然「脳動静脈奇形」という10万人に1人の病気が原因で倒れました。

15時間に及ぶ手術と長いリハビリを経て、右半身麻痺を克服。今は運転もできるくらいまで回復していますが、「高次脳機能障害」は残っています。以前のようにはいかない場面も多々ありますが、自分の心の持ちようや、トラブルへの向き合い方は大きく変わったと思います。

その後、地元でも東京でもなく、私が生活の拠点として選んだのは、石川県の山奥にある滝ヶ原町。とてもスタイリッシュなコミュニティがあって、ここなら自然と共存できると思いました。私はそこで養鶏や和紙の勉強を始めました。にわとりの餌は地域の食糧残渣を活用し、和紙は原材料を自ら山で採取するなど、循環の中に生きることが心地よくなったように思います。五感で素材を感じ、自然からインスピレーションを受けて作品を作るというスタイルが、今の私の制作活動の中心になっています。スタイルは現代アート寄りなんですけど、そこに伝統的な要素をミックスするのが面白いなと最近感じています。

 

-  AKOさんと莉子さんはとても仲が良いと聞きました。お二人はどのように知り合ったのでしょうか?

 

莉子 出会いは、東京でのシェアハウス。仕事のために24歳で東京に出てきたとき入居した、女性限定のシェアハウスで、三階建ての家に10人くらいで暮らしていました。2段ベッドが並んでいて、なかなかぎゅうぎゅうだったよね(笑)。

 

AKO そうそう(笑)。でも、きれいな家だったよね。キッチンも最新の設備があって、料理もしやすかったしすごく居心地が良かった。私が先に入居していて後から莉子ちゃんが入ってきたんだけど、可愛い子が来たな〜!って思って話すのに緊張した(笑)。

 

莉子 AKOちゃんはすんごい目力で警戒していて、猫みたいだった(笑)。最初はちょっと人見知りっぽいな〜って思ったけど、話してみたらすごく明るいし、面白い子だなって思った。一緒に住んでいたのは1年くらいだったけど、濃い時間だったよね。

 

AKO あの時間があったからこそ、今の暮らしや表現活動がある。私も、あのシェアハウスで莉子ちゃんに出会ってなかったら、今の自分はいないかもしれないなって思う。

 

莉子 ほんとそう。そこからもう10年以上経つけど、あのときのシェアハウスの仲間とは今でも繋がっているし、友達以上、家族未満みたいな存在。自然体でいられる関係っていいよね。


 

-   お二人の話を聞いていると本当の姉妹のように通じ合っている気がします。莉子さんは東京に出てきたから、今の仕事のスタイルを築いていったのでしょうか?

 

莉子 そうですね、東京に出てきたことで活動の幅はぐんと広がったと思います。私が大切にしているのは、「誰も置いていかないヨガ」。ヨガをやっていると、「私は身体が硬いから無理」「動きについていけないから向いていない」と言われることが本当に多いんです。でも、私はヨガに限らず“置いていかれた経験”がたくさんあったからこそ、誰も取り残したくなかった。だからレッスンでも、初心者の方には丁寧に説明するし、できる人には次の課題を用意する。上級者でも飽きないように、そして初心者でも安心して参加できるように、全員が自分のペースで楽しめるように心がけています。

 

19歳でヨガインストラクターの資格を取って15年、時代が少しずつ変わっていくのを実感しながら、活動を続けてきました。ナイキと一緒にアジア代表として活動したこともあって、日本でもヨガがスポーツの一環として受け入れられるようになる流れに、少しでも貢献できたのかなと感じています。

 

- Akoさんどういう時に作品を書く?

 

以前は、悩んでいたり気持ちがモヤモヤしてる“ダークサイド”の時に描くことでマイナスな気持ちを発散していました。でも、今は生活の中で自然に「描きたいな」と思う瞬間が増えてきた気がします。

もともと女性の顔や身体を描くことが好きなんですが、最近改めて「なんでそういう絵を描いているんだろう?」と考えたら、やっぱり動物ってみんな女性から生まれてくるし、生き物としての原点に惹かれているんだと思います。

今は鶏を育てたり自然の中で暮らしているから、動物たちの姿を見てても「生き物って面白いな」と思うことが多いです。自分ではできないこと―たとえば卵を産むとか、そういう命の営みを見ると、「あ、これは作品にしたいな」と自然に思えてきます。

 

-   お二人とも自分の心に正直に従って生きている、飾らない姿勢が素敵だなと思いました。そうしたところが似ているなとも感じます。お二人が考える心と体のバランスが取れている状態とは、どのような状態だと考えますか?

 

莉子 「自分のことを気にかけてあげられる状態」だと思っています。心や身体の調子が悪いときって、自分のことを放置したり無理をしたりしているときが多いんですよね。だから逆に「最近ちょっと疲れているな」「今日は足がむくんでいるな」って気づけているときは大丈夫!

 

レッスンでもよく伝えているんですが、身体からのサインを見逃さないことが大切です。例えば足の裏をマッサージして、「ここが痛いな」とか「今日は冷えているな」と自分の状態を観察する。そういう小さなケアを積み重ねることで、病気や心身の不調を事前に防ぐことができるんです。

 

AKO 莉子ちゃんが言っていることにも近いけど、自分や自然環境、動物に対して優しくできているときに心身が穏やかに安定しているなと感じます。私は里山で暮らしているので、生活の中に穏やかなリズムが自然と入ってきています。早起きをして鶏の世話をし、山で木を伐って、それから紙を漉いたり、自分で原材料からものを作る暮らしをしていると、心と体が自然と整っている気がします。最近は梅干しや味噌、塩麹を自分で仕込んだり、近所のおじいちゃんと一緒に田んぼ仕事をしたり。そんな日常の中で、自分の身体や心が癒されていく感覚があります。

都会に住んでいた頃は悩むことが多かったけど、30代になって「許すこと」が大事だなと気がつきました。自分が馴染めない環境や、人との距離感に苦労したこともありましたが、そういう自分も含めて受け入れてあげる。病気をしたことで脳に負担をかけないことを心がけているのですが、「許すこと」ってとても重要だと思います。

 

莉子 私たち基本的には心身の状態は整っているってことだよね。でもAKOちゃんが病気になったとき初めてご飯が食べられなくなった(笑)。

 

AKO そうなんだ(笑)。でも闘病中に莉子ちゃんがいつでもポジティブでいてくれたから、辛い時も乗り越えられたよ。

 

 -   本当に絆で結ばれているんですね。さて、そんなバランスのとれているお二人ですが、不安定になりがちな生理中はどうでしょうか?池田さんは幼少期から運動をされていましたが、生理に関するトラブルなどはありましたか?

 

莉子 生理の症状はそこまで重くないんですけど、一番困るのはやっぱり経血が漏れてしまうこと。ヨガって開脚を含めて様々なポーズをするので、どうしても漏れてしまうこともあり、正直慣れてはいます(笑)。でも、生理のときこそ股関節を開いたり、リンパを流すことがすごく大事なんですよね。

 

 -   Akoさんはいかがでしょうか?

 

AKO 私はけっこう量が多い方なので、漏れはしょっちゅうあります。あと私の場合はケミカルな素材があまり肌に合わないので、オーガニックコットンのナプキンを使ってみたり、「もっと自分に合う形やサイズってあるかもしれないな」と思うようになってなんなら自分で布ナプキンを作ってみたりもしました。

あとこれは私独自の習慣なんですけど、ナプキンはなるべく早めに外すようにしているんです。昔の人はナプキンがなかったので排泄のタイミングを自分でコントロールしていたと聞いたことがあり、それを知ったときに「すごいな」「やってみたいな」って思ったんですよね。

もちろんナプキンは普通に使いますし、そういう道具を頼りながら生活はしているんですけど、生理の後半で量が少なくなってきたときはナプキンを使わずにちょっと試してみたりしています。

 

 

-   アンジェライトを実際に触ってみて、どう思いましたか?

 

莉子 生地が薄くてボトムスに響かなさそうで良い!穿くのが今からすごく楽しみですし、レギンスを履いていても使えるなら職業的に本当にありがたいです。生理中って何かと苦労が多いから、少しでも快適に過ごせるアイテムがあるのは嬉しいです。あとレースの透け感がおしゃれなので、あえてレギンスからチラ見せするのもオシャレかも!

 

AKO 縫い目がないシームレスな構造に驚きました。よく伸びるので下腹部の締め付けがなさそうで、ノンストレスな穿き心地が期待できそうです。

 

 

-   すでに様々な活動をされてきたお二人ですが、今後はどのような活動をしていきたいでしょうか?

 

莉子 私はこれからも変わらず、いろいろな人にヨガの入り口を広げていきたいですね。オシャレが好きな人には「こういうファッションを楽しみながらヨガしてみたら?」って提案したり、若い子には「ヨガって実は楽しいんだよ」って伝えたり。

 

人生において健康でいることが一番大事だし、そのきっかけがヨガであってほしい。私の活動を通して、何かあったときに「ちょっとヨガをやってみようかな」と思い出してもらえたら嬉しいです。


最近はYouTubeでヨガの動画配信も始めました。パソコン作業はかなり苦手なんですが、「機械オンチでもできるよ」ということを伝えたくて、自分で編集もして発信しています。私がやっていることで、少しでも「ヨガって楽しそう」「私にもできそう」と思ってもらえたら、それが一番嬉しいです!

 

AKO 今すでに石川県の山奥に住んでいますが、これからさらに限界集落に引っ越す予定です。小さな畑をし、自分で仕込んだ発酵食品に囲まれた昔ながらの暮らしをしながら、ものづくりを続けていきたい。

そして自分の作品を東京や地元の九州など、様々な場所で発表したい。作品を通して、いろんな文化や価値観を超えて、人と人とを繋ぐことができたらいいなと思っています。

何より健康で心豊かに暮らしていくこと。それが一番大切。

 

莉子 そうだ!あとはAKOちゃんみたいに才能のある人を、私の持ち前のコミュニケーション能力で発信していきたいかな。私は自分自身の夢を叶えてきたので、今は次の夢を集めている期間。だから色々な人に出会って、才能を繋いで、それらが広がっていくきっかけを作っていきたいです。

 

アイテム紹介

お気に入りの日常着、生理でも漏れが不安じゃなかったら楽しみたいファッション

 

莉子 スタイルをよく見せたいので、へそ上丈のレギンスを。漏れが気にならないならピタッとしたスタイルができそう!ウェアと靴はナイキで、どちらもサステイナブルな素材で作られたものです。タビ型のスニーカーは廃材をベースに作られたお気に入りの一足。ジャケットは90年代のギャルソンで、AKOちゃんと少し話してジャケットスタイルで合わせてみました

 

AKO 生理の時はお腹の張りが気になるので、ウエスト周りが調整できる緩めのスタイルが好きです。肌に触れる部分は天然繊維が良いので、素材にもこだわっています。買い物は投票なので、最近は日本の職人さんが丁寧に作ったものを長く使いたいと思うようになりました。

TシャツはKINOTTO。パンツはARGUEという神奈川発のブランドのものです。ジャケットはTOTEME。シューズは2000年のサロモンのもので、山奥の雪の上も歩けます。ゴムはたまに割れますが、修理しながら大切に使っています。

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